9月12日(土) 広島1-3阪神 甲子園

今日も完敗だった。カープ先発の遠藤は初回に3点を失ったがその後立ち直った。5回二死で足にアクシデントがあり交代。その後中継ぎが無失点で抑えた。

阪神の矢野監督は8回に2人連続で四球を出した先発の秋山をガンケルに交代した。秋山はそれまで素晴らしい投球をしていたが、8回は明らかにそれまでとは違っていた。

ところで、前カード9日のヤクルト戦は10-10の引き分けだった。カープは先発が野村だった。2回に3失点したがその後野村は立ち直っていい投球をしていた。6回終了時点で10-3でカープのリード。7回表、この回の野村は明らかに限界のようだった。1人目をヒットで2人目を四球で出した。その後、山田にスリーランホームラン、村上にソロホームランを浴びた。この時点で佐々岡監督はやっとピッチャーを代えたのである。試合後のコメントでは野村について、集中力を欠いた残念な投球と言ったのだ。残念なのはどう考えても佐々岡監督であり野村ではない。

阪神矢野監督は今日の試合後「俺は勝つことが一番優先だから」とコメントしたそうだ。チームの目的は勝つことだ。投手に完投させることでもなければ、あらかじめ決めていた中継ぎの予定をこなすことでもない。こんな真っ当な判断のできる監督がいる阪神がうらやましいと思った。

カープは昨日先発の西、今日の秋山を苦手としている。スケジュールの関係もあるが、阪神はずっとこの二人をカープに当ててきている。しかし点をとれない。

昨日日刊スポーツの記事で山田久志が攻撃が打者任せになっていると言っていた。専門家から見てもベンチやスコアラーが適切な分析と戦術立案ができていないように見えるということだろう。

今年のカープ首脳陣は、全体の戦略(選手起用)、個々のプレーにおける戦術、選手のコンディション管理のすべての面において、昨年のカープよりも劣っているように思う。残念である。

今日良かった点は、大盛が代打で出た際にフルカウントから冷静に四球を選んだこと、菊池涼の唯一のタイムリーで連日の完封負けを阻止したこと、菊池涼のいつものファインプレーなどである。大盛は守備と走塁にも魅力がある。スタメン、センターでもっと使ってほしい。また、松山のファースト守備に綻びがなくなってきた。無理をせず菊池に任せる範囲を広げたのかもしれない。

鈴木誠也の調子が悪いので心配である。休みを入れたり、打順を変えたりしてはどうか。ポイントゲッターとしては機能していないがチャンスメイクはある程度できている。現状、4番と2番を入れ替えた方が点を取れるくらいだ。さすがにそれはないが。4番には松山か調子がよいときなら堂林を起用してもいいと思う。

一昨日ファウルがキャッチャーマスクに当たって負傷退場した會澤は昨日登録抹消になった。その後の情報はなくとても心配である。

厳しい試合が多くて最近は観戦がつらいこともある。しかし、新型コロナの影響で試合そのものがなかったときよりはましだ。