石原慶幸 あなたの姿を忘れない

今日は石原の引退試合だった。11月7日、広島0-2阪神、記念の試合でガチガチになって打てなくなるのはカープらしい。昨日まで引き分けをはさんで7連勝していたが、今日は負けてしまった。カープ先発は中村祐太、6回2失点にまとめて良くやった。阪神先発は秋山。今年は秋山を打ち崩すことができなかった。

石原の引退が発表されてから、Youtubeなどにアップされているこれまでの動画を見た。つい「一握の砂」や「三塁へゆっくり進塁」、「サヨナラデッドボール」などのシーンを選んでしまう。なかなかこういう味のあるプレーができる選手はいないだろう。これらのシーンは今日のスコアボードの思い出シーンやTシャツにもあった。

石原は8回表に守備につき、中田とバッテリーを組んだ。キャッチングの美しさは今でも12球団一だろう。8回裏には打席に立ったが、石原の打席の間だけ雨が強く降った。解説の山本浩二が涙雨と言っていたけれど。ピッチャーはこの打席だけ能見だった。インサイドをついて真剣勝負。惜しくもライトフライに終わった。

能見と藤川は試合前に石原に花束贈呈をした。藤川も今年引退で今日がマツダスタジアム最後の日だった。試合前にカープの選手達も着ていた石原の記念Tシャツを着て礼をしていた。

會澤ははじめは笑顔だったが、セレモニーで花束贈呈のときは涙があふれていた。

石原がグラウンドを一周してあいさつしたが、三塁側から黒田と新井がでてきてサプライズの花束贈呈。

首脳陣、同僚、スタッフ皆と握手をした。一軍にいない選手達もプレー続行を希望して自由契約になった小窪もいた。同僚の最後はジョンソンと熱い抱擁。やっぱりこうでなくちゃ。今年は不本意だったけど、ジョンソンには来年活躍してほしい。先発でもいいがクローザーもいけるのではないだろうか。

石原は当たり前のようにグラウンドかベンチにいてそれが安心につながっていたように思う。これからも選手達にいい助言をしてほしい。19年間お疲れさまでした。