今年の森下の先発登板はもう終わり

今日の阪神戦が終わってから、佐々岡監督が発表した。森下の先発登板は今年は終わりだそうだ。

現在、セリーグ防御率は、1位が中日の大野1.82、2位が森下1.91である。カープの残り試合は2試合。10日ヤクルト戦(神宮)、11日中日戦(マツダ)である。残り試合に登板すれば最優秀防御率のタイトルを取ることは不可能ではない。ただし登板して自責点がつくと防御率1点台で終われなくなる可能性もある。

しかし、監督と本人との話し合いの結果、身体の疲れと新人での防御率1点台へのこだわりから、今年の先発登板はもうしないことにしたようだ。登録抹消はせずブルペン待機はするらしい。

1年ほぼローテーションを守り、規定投球回を投げ、事実上のエースとしてプレーした森下は本当に素晴らしかった。先発投手の大瀬良と野村が手術、ジョンソンが成績不振だったのに、もう少しでチーム勝率5割までに戻すことができたのは、九里、遠藤、中村祐太などの台頭があった。それには森下の活躍に刺激された面もあっただろう。実際に九里もそう発言している。

新人王はもう間違いない。ライバルの巨人戸郷には、勝利数、防御率規定投球回到達など、どこをどう見ても勝っている。

11月3日の巨人戦は9回まで九里、戸郷の投げ合いだった。9回裏ツーアウトの土壇場で菊池がツーランホームランを打って同点とし、戸郷の完封を阻止した。試合は延長10回、2-2の引き分けだった。新人王は記者投票で決める。リーグ優勝を決めていて人気チームである巨人のピッチャーは有利だろう。もし最終盤のこの試合でカープ相手に完封できていたら印象がよかったかもしれない。

短いシーズンで10勝した。また、明大の先輩の野村と同様、新人王、ルーキーで防御率1点台。防御率のタイトルは来年以降にチャレンジ、これでいいと思う。森下にはオフにしっかりと休んで来年以降も大活躍してもらいたい。お疲れさまでした。