大型バイク二人乗り、タンデムシートの乗り心地比較(日本メーカー)

大型バイク乗りの夫がいろいろなバイクをレンタルして試し乗りしていた時期があり、私も後ろに乗せてもらった。バイクの免許のないパッセンジャーからの試乗レポートというのは世の中にそれほどはないように思うが、私の思うところを書いてみたい。

後ろに乗っていて乗り心地のいいバイクとそうでないバイクがある。たいていは不思議と運転手と意見が一致するが、パッセンジャーならではの意見としては、私が乗ったことのあるホンダとスズキの大型バイクのステップの位置はあまりにも高かった。小さい子供でもなければ、窮屈で乗りにくいだろう。二人乗りする人がほとんどいないため、ステップはつけやすい位置に適当につけていないか。また、そういったバイクをタンデムに適していると書いている雑誌があるが、メーカーからお金をもらって書いた宣伝のためのレポートなのだろう。

だから、バイクを購入する際は雑誌やネット記事を鵜呑みにせず、できればパッセンジャーも一緒に試乗してみることをおすすめする。乗り心地はバイクによって全然違う。見た目だけではわからない。

試乗しないで買ったバイクの後ろが怖かったら、初心者のパッセンジャーは「バイクの後ろは怖いから二度と乗りたくない」と誤った認識をしてしまうかもしれない。ただでさえ運転手に命を預けるのはよく考えると勇気が要る。「怖くないバイクもある。二人乗りに向いている楽しいバイクに乗ろうよ」と言いたい。

これまでに乗ったバイクの感想をひとことずつ書いてみよう。ヤマハのバイクはたまたままだ乗っていない。

ホンダ

VFR1200F(現在は生産終了)

これまでに乗ったバイクの中でダントツで怖い。乗った瞬間に降りたいと思ったほどである。走っている最中も怖かった。このバイクは大型車にはめずらしくオートマである。オートマだから怖いというわけではないと思う。なぜならやはりオートマであるapriliaのMANA850は怖くなかったからである。ただ、VFRもMANAも乗っているうちにお尻がずるずる前滑りしてその都度座り直さなければならなかった。これは他のバイクにはなかった現象である。

スズキ

Bandit1250

ステップが高すぎて窮屈であり、シートも快適とはいえない。少し乗るとお尻が痛くなってきた。運転手いわくエンジンは素晴らしいので、乗り心地さえよければなあというところである。

カワサキ

1400GTR、ZX-14、VERSYS1000

カワサキのバイクは丸太にまたがっているような独特の乗り心地がある。横に滑ってしまいそうな感覚があるが実際にはそんなことはない。どのバイクもコーナリングが素晴らしい。急なカーブでもまるで直線のようになめらかに走る。1400GTRは大きくてゆったりと安定した乗り心地である。ZX-14は速いバイクで前傾姿勢で乗るのだが、これが好きな人はいるだろうな、と思わせるものがある。VERSYS1000はやはりカワサキならではの良さがあり1400GTRやZX-14よりも気軽な感じだった。試乗したときは品薄で入手困難らしかった。

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