昨日の昼にブルーインパルスが東京の空を展示飛行した。直前に12時40分から55分という時間だと知ったので、家の近くで空を見ていた。最初の頃に雲がうっすらと色づいたところがあったがその後は見えなかったので、12時50分を過ぎてあきらめかけていた頃に機体が目の前をまっすぐに横切っていくのが見えた。あいにく雲がかかってはいたが、美しい飛行だった。
20時から、東京オリンピックの開会式が行われた。特に良かったと思うのは、ドローンでのエンブレム&地球とピクトグラムのパントマイム、聖火台のデザインである。デジタルとアナログのよさが出ていたと思う。
ドローンで会場上空に市松模様の大会エンブレムが描かれ、それが姿を変えて地球の形になった。米Intel社の技術がこのパフォーマンスを実現したそうだ。
開会式で地球をかたどったドローンは1824台のIntel製「Shooting Star」 - ITmedia NEWS
聖火台は太陽や五輪をモチーフに佐藤オオキ氏によってデザインされたものだ。燃料としては五輪史上初めて水素が使われている。試行錯誤を繰り返して作られたさまざまな技術が結集した美しい聖火台だった。
オリンピック聖火 臨海部の聖火台へ 現地観覧は自粛呼びかけ | オリンピック・パラリンピック 話題 | NHKニュース
競技種目を絵文字で表すピクトグラムをパントマイムで実演するパフォーマンスがあった。途中でバドミントンのラケットを落としてしまうハプニングがあったが、それが逆に「頑張れー」と応援したくなるような気持ちにさせてくれて、全50種目のパフォーマンスが終わったときには思わず拍手をしてしまった。
残念だったことは、橋本聖子大会組織委員会長とトーマス・バッハIOC会長の話が予定時間を大幅に超過したこととNHKのアナウンスである。
橋本会長とバッハ会長の話が長いことについて、コロナ禍でのオリンピックなのだから、たくさんの選手・関係者が一堂に会している時間が延びることは感染リスクの増加につながる。多くの関係者の尽力で開会までこぎつけたのに、あまりに無神経過ぎる。橋本会長も自らの話に感極まっている場合ではなく、本来の意味での仕事を全うすることに気を配るべきではないのか。
NHKのアナウンスに関して、入場行進の際に、豊原謙二郎アナウンサーがイランをアラブ諸国と言い、和久田麻由子アナウンサーはそれを訂正せずに話を合わせていた。その後、入場行進の最中に自らの訂正があった。中東諸国にはアラブ諸国、イラン、トルコがあるが、それぞれが違った文化と歴史を持つ誇り高い民族であり、間違えることは非常に失礼にあたる。国際大会のアナウンサーがこういった背景を知らなかったということは、教養と国際感覚の欠落をさらけ出したことになる。
事前には次々と問題が発生したため中止すべきだという意見もあったようだが、全体的には開会式が行われて良かったように思う。出場選手全員の健闘を祈っている。
そういえば昨夜からすぎやまこういちのドラゴンクエスト「ロトのテーマ」が頭をぐるぐる巡っている。しばらく続くかもしれない。