手荒れにはグリセリンが効く

脂性の私にも手荒れのシーズンがやってきた。

私はアルコール(エタノール)消毒が好きで、コロナ前から外出先でせっせと手指の消毒をしていた。コロナ後は言うまでもない。スーパーで買い物をする際など、自分の手、カートのグリップとカゴの取っ手を消毒している。コロナ予防のためならそれほど消毒する必要もないだろうしむしろ単なる趣味である。

もしかすると脂性だからあまり気にならないのかもしれないが、アルコール消毒は手荒れの原因にもなりがちだ。ハンドクリームはほとんどつけない。日常的にPCやスマホを触ったり料理をしたりすることを考えると、何かが手に常に付いている状態はあまり好きではない。また、以前職場の同僚が仕事中にロクシタンのハンドクリームをせっせと塗っていたが、香りが強すぎて閉口したものだ。無香料のハンドクリームもあるが、もっといいものがある。

それがグリセリンである。手作り化粧品の材料コーナーにもあるが、ドラッグストアなどで売っている日本薬局方グリセリンの一番小さいサイズのものでも十分である。値段も安い。寝る前に水で手を濡らしたあとグリセリンを数滴手のひらにたらして指先や指の間、手の甲、手のひらになじませる。翌朝になれば手がしっとりとしているのが実感できる。即効性がありハンドクリームよりも効果が高い。かなりガサガサになった状態からであれば2、3日続けてもよい。みずみずしいお肌がすぐによみがえるだろう。また持続性もあるからあまりしょっちゅう行う必要もない。

グリセリンには保湿作用がある。原液をそのまま使うと作用が強すぎて逆に効果が薄れるかもしれない。水とグリセリンを量ってグリセリン水を作ってから使えばもちろんそのほうがいいのだろう。私は面倒くさがりなので、手のひらで適当に水とグリセリンをなじませて使っている。寝る前に行うのはベタベタするからである。保湿効果とベタベタするのは表裏一体だから、寝ている間に保湿が行われると都合が良い。

手が荒れるとなんとなく落ち着かないし、ひどくなると血がにじんだりして痛いこともある。冬の日常生活の質を向上させるためにもおすすめである。