美味しい野菜について都会の人が知らない常識

田舎に住んでいる人には常識だが、都会の人はあまり知らないことがある。

野菜や山菜は以下の順番に美味しい。また、美味しさと値段は反比例することもある。

1.山などに自生しているもの

2.農家が自分の家用に栽培しているもの

3.田舎で売っているもの

4.都会で売っているもの

2.について、農家は売りものと自家用とを分けて栽培することがある。売りものは見かけ優先だが自家用は味や安全を優先するからだ。家で消費するだけなら形がゆがんでいたり曲がっていたり大きさにばらつきがあったりしても問題ない。また、農薬はなるべく使わないようにしているだろう。

3.と4.は鮮度が違うかもしれない。4.のほうがより見かけ優先だから使っている肥料や農薬が多少違うかもしれない。

都会の人が田舎で買ってくる野菜は3.の場合がある。直売所や道の駅で売っている野菜は都会で売っているものより美味しい。都会で売っている野菜は紙のようで味が薄い気がする。

有名な直売所や道の駅で野菜を買う都会の人はそれをブランドものだと思ってありがたがるが、上には上がある。自家用の野菜の方が美味しいし、自生しているものはそれを上回るものがある。例えば自然薯である。売りものの自然薯は太くてまっすぐで見た目がキレイだ。しかし、本当に美味しい自然薯は山に生えている。細くくねくね曲がっていてポッキリ折れずに掘るのが難しいものだ。独特の粘りと旨みがあり、味がまったく違う。また、売られている山菜は苦みがなくあく抜きも必要ないがが味もない。山に生えている山菜は、何度もあく抜きをして食べる。あく抜きをしないと苦すぎて食べられないが、あく抜きしたあとも苦みが残っていてそれが旨みにつながっている。子供の頃にはわからなかった大人の味である。

田舎の人は、都会の人が知らない本当の野菜の味を知っている。