来季の契約とピレラのファインプレー

10月に入って最初の試合は巨人戦。3-5で負けたが、締まったいい試合だった。カープは今日の敗戦で最下位に転落した。

今日は先発がスコットだった。抑えに期待していたDJがオープン戦で振るわなかったので代わりにスコットがシーズンの初めにクローザーとして登用された。しかし森下の初勝利を消してしまったり、別な試合ではサヨナラ満塁ホームランを打たれたりするなどしたため、二軍調整していた。今日は久しぶりの一軍で先発としての登板だったが、4回4失点で降板した。

今日良かったのは守備で4度のファインプレーをしたレフトのピレラである。ファイトあふれるプレーは魅力だが、打撃では今日までの時点で打率が2割5分程度、ホームランが10本であり、外国人選手へ求めるものとしてはもの足りない。

プロのプレーヤーとしてお金を稼ぐ意識は外国人の方が高いかもしれない。ピレラは南米ベネズエラ出身だ。母国の家族を養っているだろう。MLBもコロナ禍で来年の雇用がどうなるかわからない。ピレラとしては来年もカープでプレーしたいと思っているだろう。今日の守備での素晴らしいプレーは、来年への意欲の表れだと思う。

今年はいろいろポジションを変えられ打順も変えられてたいへんだったと思う。もし来年も契約するのであれば、今年よりは良いパフォーマンスをあげられる可能性が高いと思う。勉強家でもあるようだし。

今日はピレラに限らず全体的に選手のやる気が感じられた。きっとOBやファンなどからいろいろ言われていることが耳に入っているだろうし、10月に入りそろそろ来季の契約の話もでてきているのではないかと思う。コロナ禍でもあるしチーム成績も落ちて、思うような年俸アップは望めない選手も多かろう。つらい時期だと思うが、ファンとしては勝ちにこだわって最後まで全力でプレーする姿を見たい。

首脳陣はチームが勝つために采配を振るうのである。佐々岡監督は先発投手が勝つことを第一に考えているようであり、目的が違っている。前任の緒方監督も一年目は慣れないところがあった。しかし最初から勝利と得点へのこだわりが常にみられた。また、走塁と守備への意識が違った。

慣れないことと向いていないことは違う。佐々岡監督は監督としての適性がないように思う。来年は監督の他にコーチ陣も全体的に刷新してほしいと願う。

今日、判定が内野安打ではなく巨人の三塁岡本のエラーになったが、菊池の一塁へのスライディングは見事だった。

昨日は鈴木に久しぶりのホームランが出たが、今日はヒットがなくまだ本調子ではないように見える。苦しい時期が続いているようだが、なんとか乗り越えてほしいと思う。