日本のスーパーマーケットはワンダーランドだ

最近スーパーマーケットに買い物に行ったときに思ったのだが、こんなにたくさんの品物があったら日本在住の外国人は何が置いてあるかわからないだろう。

日本語が読めない東欧出身の外国人の同僚が、目の前にあるお店がぱっと見て何のお店なのかわからないので困ると言っていた。店のディスプレイの印象なども彼らの母国とは違うだろう。旅行に来たならエキゾチックな感じを楽しめるだろうし、長年住んでいるなら雰囲気がつかめるだろうが、数年日本に駐在するだけだと不便を感じるかもしれない。

目の前にあるお店が何のお店かもわからないのに、スーパーの品物に至っては何がなんだかわからないであろう。肉や野菜、なじみのある調味料ならわかると思うが、日本でスーパーに置いてある品物の種類は膨大である。特に食にはものすごくこだわりがあってインターナショナルな日本のスーパーは外国人には壮観であろうと思う。

食に関して、革新的な国と保守的な国がある。日本は特に革新的だと思う。逆に保守的な国の例としてはトルコがあげられる。調味料メーカーに勤務している知人が、日本の調味料のマーケティングに最も苦労した国がトルコだと言っていた。トルコ人は食べることにはとても興味はあるが、自分たちの料理が美味しいため別の国の料理を好んで食べようと思わないのかもしれない。

実際日本人の私でもしばしばこんなものがあるんだ、と思うものがある。伝統的な食材でも生まれ育った地方にはないものもある。例えば私が、麦味噌、ゆず胡椒かんずりなどの調味料を食したのは大人になってからしばらく経ってからのことである。また、お菓子などは次から次に新商品が開発される。

以前日本に駐在していたアジア人の友人と一緒に、スーパーに買い物に行ったことがあったが、彼女は日本の生活に慣れていてサクッと買い物を済ませていた。しかしたぶんそのとき彼女にも初めて見るものがあったに違いない。日本人の私にだってあるんだから。これから外国人の友人とスーパーに行く機会があったら、ゆっくり時間をとっていろいろ説明しながら一緒に買い物をしたいと思う。きっともっと日本を楽しんでもらえるだろう。