三密のうち、避けなければいけないのは密接だけ

新型コロナウイルス感染症について、明日から東京都内でも休業要請が全面解除になる。しばらく報道や政府・自治体の発表を見ているが、早く解除した方がいいと思っている。むしろ休業要請は無駄だったとすら思える。

実際に感染症クラスターが発生しているのは以下のところくらいである。

・夜の街
・病院・介護施設
・カラオケ・合唱・ライブハウス・ダンススクール
・スポーツジム
・家庭

逆に、通勤電車やパチンコはクラスター化していない。会話しないから。

普通の生活が戻ってくることはいいことだが、やはり通常の生活でも気をつけなければいけないことがある。

政府や専門家の関心は感染者を少なくすることである。個人の関心は自分が感染症にかからないことである。これらは少し意味合いが違う。三密とはマクロ的な発想からの政府や専門家の関心にそった言葉だと思う。

個人の観点から気をつけるべきことは、感染者と「密接」する機会を避けることである。密接とは「互いに手が届く距離で会話や発声、運動などをすること」である。

つまり、他人と距離をとることが難しい場面では、会話や発声、運動などをしなければよい。会話や発声、運動などをするのなら、他人と距離をとればよい。

密閉や密集の状態でもそこに感染者がいなければ感染することはない。逆に開かれた空間にいても一人以上の感染者と密接すれば感染のリスクが高まるのだ。

感染者がマスクをしている状況では、密接の場面でも比較的感染しにくいかもしれない。これからは暑くなるのでマスクしない人も増えるだろう。暑いところでは熱中症のリスクを考えるとマスクは外した方がいいかもしれない。しかし、他人と距離がとれない場面では、マスクなしでの会話はやめてほしい。