9月4日(金) 広島12-12DeNA マツダスタジアム

カープの先発は森下、DeNAの先発は井納。両球団の現状のエース対決である。こんなスコアになるなんて試合前に誰が予想できただろう。DeNAラミレス監督は確実に一勝を取りたかったのだろう。カープに相性の良い井納を、巨人戦を避けて広島に当ててきた。

森下は3回に5点取られて降板。松山の拙守もあった。ずっと多い球数を投げてきたから、73球で降板したのは今後のことを考えると悪くなかった。

カープは井納、山崎康晃、石田、三嶋と、これまで相性が良くなかったピッチャーから点を取った。これは今後に生きるだろう。山崎康晃はプロ入り後初めてマツダスタジアムで点を取られたらしい。

9回に一死1,2塁でピレラがセンターフライを打った。2塁ランナーの長野がタッチアップしたがその隙に1塁ランナーの曽根もタッチアップして、結果二死2,3塁になった。この曽根の走塁が素晴らしかった。二塁にベースカバーがいないのを見てすかさず走った。曽根はソフトバンクからトレードでやってきたが、さすが元ソフトバンクなだけあって走塁に隙がない、速い。次の菊池の同点タイムリーの呼び水になった。

菊池は今日6打数5安打。打った後、実況の深井が「まさに打ち出の小槌!」と言ったのには笑った。

采配について以前より改善されたところも多い。開幕直後はヒットで塁にでると次のバッターは鈴木、松山以外は調子がいい悪いにかかわらずすべてバントだった。今はそんなことはしていない。リクエストも成功することが増えた。今日の最後の代打は三好。三好は変化球は打てないが速い直球は打てる。ピッチャーが速球派のエスコバーだったから適任だ。結果四球を選んだ。

今日のスタメンを見たとき、センターは前日と同じ大盛ならよかったのにと思った。まあこれは好みの問題か。長野はあまり調子が良くないが、いいところで打った。大盛は代打でヒットを打っている。

しかし、ファンとして一番ストレスがたまるのは外野守備走塁コーチの廣瀬である。三塁コーチャーとしての判断が保守的すぎる。また判断が遅くいきなり止めるので危険だ。今日も坂倉を止めたシーンがあったが危険だったし、突入させたら間に合っただろう。開幕直後から全く改善していない。今年は廣瀬の判断のせいで取れなかった点が多すぎる。

また外野の守備位置もおかしいことがある。以前阪神にサヨナラヒットを打たれたときのことだ。強打者の大山に前進守備をしていた。通常の守備位置だったら外野フライだっただろう。現役のときは守備の上手い選手だったのにコーチとしては残念に思う。

カープは前日ナゴヤドームで移動日なしでマツダに戻ってきた。DeNAは前日東京ドームからマツダに移動してきた。途中豪雨のため静岡駅で1時間の足止めもあったらしい。練習時間が30分遅れたそうだ。

次の試合はデーゲームである。両チームともしっかり休養して疲れをとってほしい。