スポーツ観戦しにくいコロナ禍だからこそ、プロ野球と広島カープの魅力を世界に広めよう!

広島在住の人は意識していないかもしれないが、広島という都市は世界に知らない人はいないくらい有名である。その知名度は東京や京都以上かもしれない。

日本駐在の外国人で、駐在中に是非広島に行ってみたいと思っている人は多い。外国人は原爆ドームと宮島を堪能し、戦後信じられないほどの復活を遂げた現代の立派な広島の街並みを見て感動し、満足して帰る。それらは歴史的に価値のあるものだからこそ世界遺産にも登録されている。しかし観光客はすでにそれをガイドブックなどで知っていて期待したうえでやってくるのだ。

今の広島市カープの街でもあり多くの人々は熱狂的なカープファンである。カープグッズも売れているし、カープの応援の熱気と産業が広島を支えている。ヒロシマにやってくる外国人にも何故それをもっと積極的に表現しようとしない?

今やカープは全国区の人気チームになった。最近のカープブームはマエケンがいた頃にカープ女子が出てきたり、新しいマツダスタジアムができたりした後、セリーグ三連覇で定着したものだろう。

日本全国に広まったカープ人気を世界に広めよう。ヒロシマの世界的な知名度を活用してプロ野球カープの素晴らしさをアピールしよう。今は野球は一部の国にだけにしか人気がないかもしれない。ルールが複雑だということもあろう。しかし、それだからこそ、限られた時間の中でドラマが生まれる。

私はトルコ人の先生からトルコ語を習っていたことがある。トルコではサッカーが人気のあるスポーツであり、彼もイスタンブルにあるサッカーチームを応援していた。しかし、彼が日本にやってきた当時、日本ではまだサッカーはメジャーなスポーツではなく応援するチームがなかった。その代わり人気があった野球の巨人ファンになって熱狂的に応援したと聞いている。サッカー人気の国の人にも野球の面白さは理解されるのだ。

さまざまなスポーツが新型コロナで中止に追い込まれている。東京オリンピックだって開催できそうにない状況だ。スポーツ観戦をしたくてもできない人たちが世界にはたくさんいる。プロ野球は今年も開催される予定だが、今年も真っ赤に染まった満員のマツダスタジアムを見ることはできないかもしれない。しかしこういう時期だからこそプロ野球の面白さを世界に広めることを考えよう。オンラインで選手が懸命にプレーをする感動を世界に表現したい。私は関東のいちカープファンで広島には縁もゆかりもないから具体的に何ができるかはわからないのだが、よそ者だから言えることもある。まずは問題提起というか思いついたことを書いてみた。